今回は、産卵セットの組み方を紹介していきたいと思います。
※この投稿は、繁殖に成功した後に書いていますので、繁殖方法の例として最低限のレベルをクリアしていると思っています。ただ、あくまで一例に過ぎないので、こうやれば必ず上手くいくというものではありません。
産卵セットって?
ずばり、産卵用の飼育環境のことです。クワガタの種類によって産卵の生態が異なるので、目的とする種類にあった産卵セットを事前に調べてから材料を買い揃えましょう。
産卵セットで気にする要素は、以下の点です。
- 産卵マット
- 産卵木
- 組み方(マットや産卵木の詰め方など)
勿論、これ以外にも気にした方がいい点はありますが、いわゆる入門種の繁殖の場合、最低限これだけ把握しておけば充分だと思います。
産卵マット
卵を産んでもらう土のことです。クワガタには、材(木)に卵を産む種類、土に卵を産む種類、その両方に卵を産む種類がいます。マット産みの種類の繁殖の際に、合わないマットを敷いてしまうと全く産卵しないこともあるので、本・ネットで調べたり、お店の人に聞いたりして適切なマットを選んでいきましょう。
ギラファは材とマット、どちらにも生む種類です。今回はお店の方が勧めてくれた、フォーテックさんの「産卵一番」を使いました。
粒子が細かく堅く詰め安いのが特徴です。
マットは使用する前に加水をします。バケツなどに使う分だけマットを取りわけ、水を加えてはかき混ぜ、加えてはかき混ぜを繰り返します。最終的に、マットを握って団子になるくらいが丁度いい水加減です。水が溢れ出るようなら加水しすぎ、全く団子にならずサラサラと崩れてしまうなら、水が足りていません。初めて行う時は加水しすぎになりがちなので、最初に取りわけるマットは気持ち少なめでいいかもしれません。水を入れすぎても、新しくマットを加えることで調整できますし、使わないマットを多く出さず済みます。
産卵木
卵を産み付ける材です。特殊な材を必要とするクワガタもいますが、ギラファの場合は産卵木がなくても、産卵するようですが、使う場合は一般的なコナラ材やクヌギ材で十分です。ショップで1本500円以下で売っていることが殆どなので、お手軽です。
使う時には、加水をします。バケツに水を張って産卵木を入れ、上から重しを乗せておきます。加水がすんだら取り出して日陰に静置します。
この加水と陰干しの時間は、人によって言ってることがマチマチです。今回は20分加水→2時間ほど陰干しの条件で行いました。昔、国産ノコギリをやっていた時は2日間加水したりしていましたが、そんなに産卵数に影響あるように思えなかったので、今ではぐっと短くなりました。
組み方
マットは堅く詰めるのか?産卵木はマットから露出させるか?それとも埋める?と、いったことを決めます。
今回は、底から2-3cmはマットを堅詰め。産卵木は埋める方法で行いました。
これで、産卵セットの完成です。
如何でしたでしょうか?
産卵セットは繁殖の成功を大きく左右するので、実際に繁殖を行う際には、よく調べるようにしましょう。
次回は、割り出し(幼虫や卵の取り出し)についてご紹介します!
では、また逢う日まで
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