前回は、ラインスタンプ作りの良い所と、作業の大まかな流れを紹介しました。
今回は、ラインスタンプ作りの最初の一歩となる、テーマ決め(アイデア出し)を解説していきます。
※もう既に絵が書けている(PNG形式で保存済み)方は、読み飛ばしていただいて、第3回からご覧ください!
※もう既に絵が書けている(PNG形式で保存済み)方は、読み飛ばしていただいて、第3回からご覧ください!
テーマ決め(アイデア出し)の注意事項
この工程では、(実際に絵を書く前に)どんなキャラクターを使うか、どんなスタンプを作るか、というアイデアを出していきます。
以下に、テーマ決めの際に、筆者が重要だと思う点を挙げていきます。
- ラインスタンプのガイドラインに触れていないか。
- 凝りすぎたデザインではないか。
ラインスタンプをショップで売る為には、審査があります。
ライン側の提示するガイドラインに抵触してしまった場合、審査が降りず、ショップでの販売ができなくなる場合があります。
具体的にどのようなモノがいけないというと・・・
LINEのガイドライン、確認しましたか?
ガイドライン引用
- · 日常会話で使用しにくいもの(例:物体、景色など)
- · 視認性が悪いもの(例:横長な画像や、8頭身キャラクターの全身など)
- · スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの(例:淡色ばかりのもの、単なる数字の羅列など)
- · 公序良俗に反するもの、未成年者の飲酒喫煙を想起するもの、性的表現、暴力的表現、ナショナリズムを煽るもの
- 公式ガイドラインはコチラ
こんな感じです。
当たり前に思えることばかりですが、
アイデア出しの段階で、ガイドラインに抵触する内容になっていないか、
一度見直すようにしましょう。
ガイドラインに抵触するパターンは、2つ考えられます。
ほとんどの場合は、パターン1の方だと思います。
当たり前に思えることばかりですが、
アイデア出しの段階で、ガイドラインに抵触する内容になっていないか、
一度見直すようにしましょう。
ガイドラインに抵触するパターンは、2つ考えられます。
- スタンプの内、幾つかの図柄・言葉がガイドラインに触れる。
- スタンプに使ったキャラクターそのものが、ガイドラインに触れている。
ほとんどの場合は、パターン1の方だと思います。
この場合ですと、スタンプの一部を修正することで解決するので、(面倒ではありますが)大きな問題にはなりません。
ただし、パターン2では、キャラクターそのものに問題があるため、全て作り直しになると考えられます。
例えば、小学生に受けそうだから、と安易な理由で
「ち〇こマン」
なんてキャラクターを使ってしまったら、後々審査が絶望的になる訳です(実際、試したわけではないので、絶対無理とは言い切れませんが)。
スタンプ作りの頑張りが徒労に終わらないよう、NG事項をよく確認してからキャラを作りましょう。
そのデザイン、40個続けられますか?
二つ目の注意点は、「凝りすぎたデザインではないか」ということです。
ラインスタンプに必要なイラスト数は、8個、16個、24個、32個、40個の中から選べます。
もし40個イラストを作ると決めた場合、
張り切ってキャラづくりをしたはいいものの、キャラの描写を細かくしぎて40個書く前に挫折・・・
なんてことは簡単に起こります。
「イラストは複数必要になる」ということを念頭に、自分の書きやすいキャラを作りましょう。
アイデア出し
これらの注意事項を踏まえ、実際にアイデアを出していきましょう!
この段階では、具体的にどのようなスタンプを書くのかを決めていきます。
この際、予めテーマをメモに書きだすことをお勧めします。
以下が、筆者が実際に使ったテーマ案の写真です。
テーマ案のメモ例。 左ページ:赤枠部分は、大まかなテーマとそのテーマに沿って書くイラストの個数を決めている。 右ページ:緑枠では、右ページで考えたテーマ(励ます言葉とか)に沿って、考えられるスタンプの使用場面を書き、そこから実際に書くスタンプのアイディアを派生させている。 |
初めてスタンプを作るのであれば、自分が普段使っているスタンプを見直してみましょう。アイデアがどんどん出てくるはずです(ありがとう、おはよう、とか)。
正直、8個のラインスタンプならば、挨拶だけですぐ埋まります。
40個のスタンプを作る場合、事前にテーマのメモを完成させて、
後は絵を書くだけの状態にしておくことをオススメします。
後は絵を書くだけの状態にしておくことをオススメします。
メモに書きだしておくことで、アイデアの重複や抜けをチェックしやすくなります。
アイデア出しが終わったら、いよいよ絵を書きます。
作画
絵の描き方は正直なんでもいいです。
筆者は、自身のラインスタンプ第1弾では、ペイントでダイレクトに描く方法を取りました。
簡単に描き方を説明すると、水彩ブラシで大まかな輪郭を描き、油彩ブラシで細かい色付けを行いました。
簡単に描き方を説明すると、水彩ブラシで大まかな輪郭を描き、油彩ブラシで細かい色付けを行いました。
ペイントの操作画面。赤枠で囲った二つのブラシを主に使った。上が油彩ブラシ、下が水彩ブラシ。 |
詳細については、また後日別の投稿で説明しようと思います。
気を付けてほしいのは、描き終わった絵をPNGファイルとして保存することです。
ラインスタンプでは、審査の際にPNG形式での提出が指定されているので、癖づけておきましょう。
まとめ
テーマ決めでは、
- ガイドラインに抵触していないか。
- 余りに凝りすぎたデザインではないか。 に注意する。
- アイデアは事前に書き出しておく方が無難。
- 絵はPNGファイルとして保存する。
テーマ決めは、人によっては億劫に感じる作業ですが、しっかり行えば、作り直しの危険を回避したり、(テーマの重複や抜けを防ぐことで)スタンプの完成度を高くすることができます。
どうしてもアイデアが多く出ない or 時間が無い場合は、まず8個分だけアイデアを決め、次の工程に進んでしまうことも一つの手です。
是非、焦らず取り組んでみましょう。
次回は、ペイントを使った背景の透明化について紹介します。
では、また逢う日まで。
0 件のコメント:
コメントを投稿