夏本番!!初めてのクワガタ採集 簡単に取れるクワガタと採集方法!!

2020/07/30

クワガタ 昆虫採集

t f B! P L
まだまだ関東では梅雨が明けず、じめじめとした日が続きますね。
しかし、そんな中でも昆虫たちは活発に活動しています(多分)。

7月下旬といえば、クワガタのシーズンです!

突然も突然ですが、そうなんです。地域にもよりますが、7月下旬から8月はクワガタのシーズンです。
今回は、比較的「簡単に採れるクワガタ」にテーマを絞り、採集法と共に紹介していこうと思います。一応、筆者自身が採集の実績がある方法のみ紹介しているので、経験に基づいた内容になっています。

童心に帰りたい大人の方、お子さんの喜ぶ顔が見たい親御さん、その他様々な理由でこのブログを開いてくださった、そこのアナタ!
この夏は、楽しくクワガタ採集に興じてみませんか?

※この投稿は、あくまで一個人の意見です。この方法を行えば必ずクワガタが採れると保証するようなものではありません。

いざ、採集!! とその前に、

何事にも行動力は大事ですが、最低限相手を研究しておかないと勝てる試合にも勝てません。
採集で最低限、知っておくべきことは?

よく言われるのは服装ですね。とても重要です。森林には、ウルシなど触れると被れる植物が普通に生えていますし、クワガタが集まる樹液にはスズメバチなんかも集まります。ですから、採集の際には長袖、長ズボンに運動靴が原則です。間違っても、タンクトップ、ハーフパンツ、ビーサンスタイルで森に分け入らないようにしましょう。
服装以外にも水分補給採集禁止の場所では採らない(マナー)など、色々と気を付けることはあります。しかし、これらは所謂常識の範囲内の話になるので、このブログで粒立てて解説することはいたしません。
ここでは、あくまでクワガタを採る確率を上げる準備について書きたいと思います(決して上に書いたような注意事項が大切ではない、という意味ではございません)。

本題に入りますと、初めてのクワガタ採集で成果を上げるのに重要なのは、クワガタのつく木を知ることです。

極端な話、クワガタが付く木さえ知っておけば、毎年その木に行くだけで、何かしらの成果を得ることができます。逆に、クワガタの出ない木の周りでいくら粘っても、とれないものはとれません。
じゃあ、どんな木に付くのよ、という話ですが、それを見分けるのに最低限必要になるのが樹種(木の種類)の知識です。ココでは初めての方でも見分けやすい2種類の木を紹介しようと思います。

クヌギ

一度は聞いたことある名前ではないでしょうか?ボコボコ感のある幹が印象的で、細長くツヤのある葉っぱが特徴です。どんぐりは丸く、ポワポワした形の笠がつきます。クワガタに限らず、ありとあらゆる昆虫が集まる「雑木林の樹液レストラン」ともいえる木です。

コナラ

こちらも雑木林でよく見かける木です。どんぐりは細長く、所謂ドングリ型をしています。幹はクヌギに比べるとゴツゴツ感が少ないものが多いですが、個体によっては大分バキバキだったりするので、葉っぱの形などで見分けましょう。

この2種類の木は、採集場所で見分けられるようにしておきましょう。最近は、グーグルの画像検索など便利なツールがあるので、ネットが入る採集場所なら有効活用してみても良いかもしれません。
あくまでこの2種類は、初めての方でも見分けやすくてクワガタが採れやすい、という筆者の独断と偏見で選びました。他にも河川敷のヤナギなど、クワガタが付く樹種があるので、もっと詳しく知りたい方は是非調べてみてください。

このような木の中で、樹液が染み出ていたりして、昆虫が集まっているものがあればとても期待できます。

オススメのクワガタと採り方

筆者が考える、比較的採りやすいクワガタと採集方法について紹介していきます。
なお、採集場所の想定としては関東の平地を考えています。つまり、低標高・高温の環境になります。

コクワガタ(樹液採集)


言わずと知れた普通種。東京23区内でもポイント(採れる場所)を知っていれば、見つけることができます(23区内では採集禁止の場所が多いです。事前に調べておきましょう)。
都市部にも進出する逞しさから、なんとなく扱いが軽いきらいもありますが、一旦色眼鏡を外して観察すると、なかなか美しい形をしています。特に体長35㎜を超えてくると、オスの大あごも立体感が出てきてなかなかの迫力です。

さて、そんなコクワガタですが、夜に樹液を見回る、というシンプルな方法で簡単に見つけることができます。日中の内に、樹液の出ている木に目星を付けておきましょう。事前に目星をつけておくことで、夜の見回りを効率的に行うことができます。樹皮が黒ずんでいたり、泡が噴き出ていたりすればよいです。酸っぱい匂いがしていればなお良し、そこにカナブンなんかが鈴なりになっていればもっと良し、という感じです。

また、コクワガタの場合、日中でも木の表面に出ていたり、樹皮の隙間で休んでいる所を見かけたりします。樹液の出ている傍に、樹洞や木の皮がめくれがあるなら、覗いてみるといいかもしれません(外れを引くと、ゴ〇ブリやカマドウマの大群と出くわすこともあるので、あしからず)。

注意事項としては、子どもだけの夜間の採集は避け、大人に一緒に来てもらうようにしましょう。ライトも忘れないようにしましょう。手で持つタイプだけでもよいですが、ヘッドライトもあると大変便利です。

ノコギリクワガタ(キック採集)


「クワガタ」と聞くとこのクワガタを思い浮かべる人も多いかもしれません。アゴが大きく湾曲した大型のオスは、「水牛」と称されることもあります。
知名度が高く、見栄えのよいクワガタですが、(コクワほどでは無いにせよ)案外簡単に見つけることができる種類でもあります。ある程度まとまった緑があれば、公園でも捕まえられる印象です。

さて、ここでご紹介する採集法ですが、その名もキック採集です。

どうやって、採集するかと言うと、クワガタが居そうな木を見つけたら・・・

ドーンと蹴っ飛ばす。これだけ。

なんて野蛮な、と思われた親御さん。確かに、傍から見るとチョット危険な絵面になるかもしれません。でも、かなり有効な採集法なんです。我慢してください。
蹴った後は、その場でじっと耳を澄ませます。「当たり」の木だと少ししてから、ポトッとクワガタが地面に落ちる音がします。音がした方向の地面をすかさず探しましょう。

この方法は、振動などに驚いたクワガタは足を縮め、地面に落ちるという習性を利用しています。ノコギリクワガタは日中活発に活動するクワガタなので、昼のキック採集がおすすめです。夜にやっても採れないことは無いでしょうが、木から落ちたクワガタを探すのが本当に大変です。

このキック作業は意外と脚力と持久力が必要なので、できれば体力のある人と行うことをオススメします。

ノコギリクワガタは夜間の樹液採集でも捕まえることができます。余裕があれば、日中のキックついでに樹液の出ている木をチェックしてみましょう。

終わりに

如何でしたか?
今回は、簡単に捕まえられるクワガタと採集方法をご紹介しました。

ここで紹介した方法は、コクワとノコに限らず他の種類の採集にも応用することができるので、要点を抑えておいて損はないと思います。例えば、樹液採集はクワガタに限らず、カブトムシ採集の定番ですし、キック採集はノコギリクワガタと同様、日中活発に活動するミヤマクワガタの採集にも使えます。さらに採集について知りたい方は、灯火採集、ライトトラップ、バナナトラップなどのキーワードで検索すると、より採集マスターに近付けるかと思います。

この投稿でクワガタの採集に興味を持たれた方は、是非採集に行ってみて下さい!実際にクワガタを見つけた時の感動と喜びは格別ですよ。

では、また逢う日まで。

QooQ