全然産卵している感じがしない。
メスを産卵セットに入れているのに、全く潜らない、産卵材を全然かじらない、根食い系なのに一向に卵が見られない。クワガタの繁殖をしたことがある方なら、一度は経験あるのではないでしょうか?
こんな時、飼い主としては非常に不安になると思います。特に飼育歴の浅い方であれば、自分の組んだ産卵セットに疑問を感じるのではないでしょうか。
1週間。
私が産卵セットの検証にかける時間です。割と気にしいな性格だからというのもありますが、長くても2週間経ってメスの動きが無ければ、産卵セットを組みなおすようにしています。
念の為、現在私が飼育している種類は、
- ギラファノコギリ(ジャワ島)
- ニジイロ
- 国産コクワ
- 国産ノコギリ
です。いわゆる入門種ですね。過去には国産ミヤマやアカアシなんかもやったことがあります。
これらの種類では、状態がよければメスの投入後3~5日で産卵を確認することができます(コクワは産卵木への志向が強いので、卵そのものは確認しづらいですが)。
もし1~2週間で全く産む気配がないなら、以下の点を疑ってみます。
親が成熟していない。
野外品ならまず気にする必要はないですが、飼育個体だと性成熟が十分ではない場合があります。エサをたくさん食べ、活発に動きまわるのを確認できるまで待ち、ペアリング(交尾)からやり直してみましょう。
産卵セットがあっていない。
これもよくあります。種類によっては産み渋りが激しいので、産卵マットの詰め方や産卵材の種類・加水処理などを変えてみましょう。メスがたくさんいるようなら、複数の条件でケースを用意して、うまくいく条件を探索するのも良いかもしれません。
累代が進みすぎている。
昆虫の飼育ではよくあるのですが、兄弟同士での繁殖(累代)を何代にも渡って行うと、不稔などの問題が出てきたりします。明らかに血が濃くなっていると分かっているなら、遺伝的に遠い個体を連れてきて繁殖すると改善するかもしれません。
繁殖の記録をとってみよう。
人間の記憶というものは意外といい加減なものです。可能であれば、飼育の節目節目には日付と何を行ったか記録しておくことをオススメします。
私が今回出した1週間という数字も、メスを産卵セットに入れた日付と産卵確認の日付をエクセルに記録していたので、出すことができました。
実際には、飼育する種類や個体、条件(室温など)によって、繁殖の成功や期間は変わってくると思います。なるべく多く記録を残し、振り返りと改善を行うことで、自分ならではの繁殖法を確立していきましょう。
ではまた逢う日まで。
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